迷走していますね…
昨日から、今日正式に発表するというニュースがありましたが、
2020年度から始まる大学入試改革において、
大学入学共通テストで導入予定だった国語と数学の記述式問題の実施が延期になると発表されました。
英語の民間試験の活用も延期となり、大学入試改革のメインとなっていた2本柱が2つとも延期となっています。
前々から多くの批判がありながらも、実施まで残り約1年というこの時期での延期の決定…
この改革によって、現高校2年生だけでなく、現高校3年生をも巻き込んで高校生を動揺させてきたという点で、本当に不憫で仕方ありません。
これだけ長い歳月をかけながら検討してきたにも関わらず、問題点を解消することはおろか、
もっと早い段階での延期の発表ができなかったのかな…と感じずにはいられません。
ただ、私は記述式が完全に反対!!というわけではありません。
記述することによって、自分の考えや、思いを表現することもできますし、
どのように記述すれば相手に伝わるかを考え、工夫して記述することによって、思考力が鍛えられるのも事実だと思います。
しかし、大学入試という大規模な範囲で記述式を導入することで、採点ミスや採点者間でのぶれ
自己採点が難しく、実際の得点とのズレが生じるという観点から相応しくないと思っていました。
そのため、今まで通り国公立大学の2次試験での実施でいいと思います。
また、個人的には大学入試で思考力や、表現力、判断力を要求するのではなく、
ほとんどの学生が受験する高校入試でもっと記述式の問題を増やすほうがいいのではないかと思います。
数学や、理科、社会で記述式の問題を増やすことや、今よりもっと字数の多い作文を要求することによって、
思考力や、表現力、判断力を鍛えられるように中学生を指導していくというのはどうでしょうか…?!