英語 長文のコツ part.1 ~中学生編~
先日、ある保護者様から、
「子どもが英語の長文を早く正確に読むのが苦手だから、何か解くコツみたいなものがあるか?」
という内容のメールをいただきました。
難しい問題である上に、メールだと内容が膨大になってしまい読みにくいものになってしまうため、
このブログで長文を読む上でのコツを書かせていただくことにしました。
少し長いものになってしまいますので、あらかじめご了承ください。
まず、長文を読む上で重要なことが3つあります。
・単語・熟語力
・文法力
・英文を読むことに慣れる
の3点だと私は思っています。
当たり前と言われれば、それまでですが、
長文を早く正確に読む上で単語・熟語力は必須であると言えます。
母国語ならまだしも、母国語でない英文。
ましてや、1文でなく、中学生からすると嫌になるくらい長い英文がズラーと並んでいると
「英文を読むのが嫌い。」「めんどくさい…。」
そんな状態で、一つの文に2,3個分からない単語・熟語があると、もうお手上げだと思います。
例えば、
We have known each other since we were children.
という文があったとします。
この場合、「each other」「since」「children」の意味が分からないときには、おそらく何も訳すことはできないでしょう。
そのため、今まで学校や、塾で学習してきた英単語・熟語を覚えることは必須です。
「each other」は「どういう意味だったかな?」と、2秒以上考える程度のレベルでは話になりません。
「each other」の意味は?と聞かれた場合、即答で「お互いに」!と言えるレベルにまで仕上げておく必要があります。
塾生には言い続けていますが、単語・熟語に関しては、
特別に理解が必要というわけではなく、努力して覚えようとする意識があるかないかです。
当然英文の中には、自分が覚えていないもの、知らないものも登場します。
その際にはあきらめるのではなく、前後の文から意味を推測するようにしてください。
推測する場合、意味を間違えて訳しても構いません。
とりあえず、その場は推測した意味で文を訳してください。
大事なのは、分からない単語にこだわりすぎないことです。
意外に真面目な生徒ほど意固地になって、ずっと推測し続けることがあります。
それをするのは悪いことではありませんが、時間の限られたテストでは絶対にNGです!
ただし、意味のわからなかった単語・熟語はテスト終了後に調べるようにしましょう!
テスト終了後に調べると、うっすらとでも英文が記憶に残っているのですっと覚えられます。
しかし、それをほったらかしにして、「明日調べよう!」と先延ばしにしてしまうと、調べることすら忘れてしまうので、すぐに調べるのがbestです。
繰り返しになりますが、単語・熟語に関しては、積極的にしっかり覚えるようにしていきましょう!
長文読解において軽視されやすいのが、文法力です。
「単語の意味が分かれば、大体の長文の意味は分かるから、長文を読むためには文法よりも単語が大事!」と思っている人も多いと思います。
もちろん英単語・熟語を覚えることは非常に重要です。
しかし、英文法を理解することも英単語・熟語を覚えるのと同じくらい重要です。
例えば、
The man who is standing over there is Ken’s father.
(向こうで立っているその男性は、健の父親です。)
という文があったとします。
すると、単語・熟語ばかり重視して、文法知識が全くない人は、
その男性は 誰 向こうで立っている 健の父親です。
という誤訳をします。
この文は、中学校3年間で1番難しいと言われる、関係代名詞を用いた文です。
そのため、難度が高く、中学生の多くが苦手とする箇所です。
だからこそ、単語・熟語ばかり重視して、文法知識が全くない人は、
確実にこの文を訳すことはできません。
矛盾したことを言うかもしれませんが、文法知識がなくても単語の意味をつなげて訳せば意味が通るものも多くあります。
しかし、長文の中で「この文を訳しなさい」という和訳問題が出題されます。
そのときには、先ほどの関係代名詞を用いた文のように、文法知識を問われていることが多くあります。
つまり、単語・熟語ばかり重視して、文法知識が全くない人は、本文の内容は読めるものの、和訳問題では点を取ることができません。
また、英文法が分かっていると、文の区切れが分かるようになります。
このあと述べていきますが、英語の長文は区切ることで文が読みやすくなり、訳しやすくなります。
だからこそ、英文法もおざなりにしてはいけないということが分かっていただけると思います。
さて、最初に述べたように、非常に長いブログになっています。
読みやすくするために、一度ここで区切っておきます。
続きは、part2に記載させていただきます。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!