英語 長文のコツ part.2 ~中学生編~
昨日の続きを更新致します。
https://richlink.blogsys.jp/embed/2ed4941f-fffc-3132-af1e-cb9daea23080
昨日同様、長いので予めご了承ください。
今回は、文を区切って英文を読みやすくすることに触れていきます。
イメージとしては、保護者のみなさまが高校時代に英語の授業で学習した、文の切れ目に「/」を入れることや、どの語がどの語句を修飾するかを考えて波線を引く作業です。
出来るに越したことはないのですが、これは正直中学生には難しいです。
そこで、中学生であれば以下の3点を意識してください。
・接続詞、コンマ、不定詞の形容詞、副詞用法があるとき、または一文が長くて読みにくいと感じた際に、適当な箇所で「/」を入れる。
・関係代名詞、分詞などが用いられている文では、どこからどこまでが何を修飾するのかを意識する。
・代名詞が出てきたときは何を言いかえているのか確認する
まず、接続詞(特にif,when,becauseなど)があれば、その前に「/」を入れて、接続詞の前後で文を区切って訳すことについてです。
例えば、
In that country, many people must leave their villages to find jobs in big cities because it is difficult to get jobs in their villages. (平成30年 岡山県立高校入試 第5問より抜粋)
このような少し長めの文の際には、
In that country, / many people must leave their villages / to find jobs in big cities / because it is difficult to get jobs in their villages.
(あの国の) / (多くの人々は彼らの村を出ていかなければならない) / (大都市で仕事を見つけるために) / (なぜなら難しい 仕事を見つけることが 彼らの村で)
このように文を区切って、区切ったかたまりごとに訳すと読みやすくなります。
また、本来はbecauseのあるかたまりから訳すと綺麗な日本語になりますが、和訳しなさいという問題ではないので、綺麗に訳す必要がありません。
そのため、多少綺麗ではない日本語でも、直訳であっても、くだけた日本語でも、話し言葉でも、方言を使っても、極端にいえば構いません。
先ほどの文でいうならば、
In that country, / many people must leave their villages / to find jobs in big cities / because it is difficult to get jobs in their villages.
(あの国では) / (多くの人々が村を出ていかなければならない) / (仕事を見つけるんじゃ!大きい街で!) / (難しいからね 仕事を見つけるのが 彼らの村では)
極端に言えば、このような訳しかたでも全然構いません。
(本当は綺麗に訳したほうがいいのは言うまでもありませんが…)
ただし、和訳に関わる英文の際には、綺麗では日本語や、くだけた日本語、話し言葉、自分にしか分からない表現は絶対にNGです!
それをしてしまうと、減点されてしまうので絶対にしないでください!
次に、関係代名詞、分詞などが用いられている文では、どこからどこまでが何を修飾するのかを意識することです。
例えば、
There are other events which will help people from the two countries when they learn about each other’s culture. (平成29年 岡山県立高校入試 第5問より抜粋)
という文があったとします。
すると、whichの前にareというbe動詞があるにも関わらず、whichの後ろにwill helpという動詞があることから、whichが関係代名詞であると判断することができます。
そこで、whichの前の先行詞であるother eventsをwill help people from the two countriesが修飾しているため、will help people from the two countriesからother eventsの箇所めがけて矢印をひっぱってください。
これをするだけでも、「関係代名詞、苦手なのに…どうしよう…」という負担が減ると思います。
つまり、関係代名詞だからとあれこれ難しく考えすぎずに、
ここからここまでが、先行詞を修飾しているだけ!
と考えるだけでも、関係代名詞に対しての拒絶反応が薄れると思います。
最後に、代名詞が出てきたときは何を言いかえているのか確認することについてです。
これは国語でもいえることですが、「あれ」「これ」「それ」が何を指しているか、「彼」「彼女」「それ」が誰なのかを明らかにすることは重要です。
英文が難しくなればなるほど、日本語訳が複雑になってきます。
その際に、文のなかで「これ」「あれ」「彼」「彼女」などが多く登場すると余計に意味がわからなくなってしまいます。
そのため、指示語が何を表しているのかを明らかにして訳すようにしましょう。
少し長くなりすぎているので、続きはpart.3で!
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。